ムラケンの小部屋(ブログ)
2026.09.02
中学生バスケ女子の「数週間続く腰痛」から考えた、骨盤を見るという視点
2026年9月2日
中学生バスケ女子の「数週間続く腰痛」から考えた、骨盤を見るという視点
こんにちは。ムラケンはりきゅう整骨院です。
今日も腰痛の記事まいりまっしょい!!
先日、中学1年生の女子バスケットボール選手が
約2週間続く腰痛を訴えて来院されました。
痛みがありながらも、
「そのうち良くなるかな?」
と我慢しながら練習を続けていたそうです。さらには、親御さんも
腰痛くらいすぐによくなるでしょ?
と、たかをくくっていた所もありましたが、
選手の腰痛はなかなか消えません
ずっと消えない腰痛なのでそろそろ病院に行ったり、
腰痛バンドをまいたりしないといけないのかな?と、
ご両親と選手双方、
不安になってきていた段階で来院されました
スポーツをしている中学生の腰痛というと、
「練習のしすぎかな?」
「腰の筋肉が硬くなっているのかな?」
と考えがちです。
もちろん筋肉の疲労も重要です。
が、私たちが身体を見るときに常に大切にしているのは、
「痛い場所だけに原因を求めないこと」です。
今回も腰の痛みのある個所だけではなく、
骨盤や股関節、身体全体のバランスまで含めて
まずは検査していきました。
検査して気になった「骨盤の左右差」
身体を詳しく確認していくと、左右の骨盤の高さや、
坐骨結節と呼ばれる「座ったときに椅子に当たる骨」の位置に左右差がみられました。
当院で使用する徒手療法では、このように
片側の腸骨が反対側と比較して上方に位置しているように評価される状態を、
ひとつの表現として
「腸骨のアップスリップ」
などと呼ぶことがあります。
ここで大切なのは、
「骨盤がズレているから腰痛になった」
と単純に決めつけないことです。
私たちにとってアップスリップという所見は、あくまでも
「なぜこの子の腰痛が数週間続いているのだろう?」
と考えるためのヒントのひとつです。
そこで気になり、選手にしたのが
「最近尻もちとかつかなかった?」です
バスケットボールは、ジャンプ、着地、急激な方向転換、
相手選手との接触などが非常に多い競技です。
そのため、プレー中に転倒してお尻を床にぶつけることも珍しくありません。
尻もちをつけば、当然ながらお尻側から骨盤へ大きな力が加わります。
その瞬間に大きなケガをしなくても、
「あ!!そういえば少し前に転んだな」
程度で、そのまま練習を続けている選手も多いでしょう。
しかし、その後から
腰が張る。
前かがみになると痛い。
走ると違和感がある。
なかなか痛みが抜けない。
そんな状態が続いているのであれば、腰の筋肉だけではなく、
過去に骨盤周囲へどのような力が加わったのかまで考えてみる価値があります。
「どこが痛い?」だけでなく「何が起きた?」を考える
これは今回の症例で改めて感じたことです。
腰が痛ければ、当然腰を診ます。
筋肉の緊張も確認します。
しかし、それだけではなく、
「痛くなる前に何があったのか?」
を聞くことが、とても大切です。
✔尻もちをついた。
✔ジャンプの着地でバランスを崩した。
✔相手選手と接触した。
✔片脚で強く踏ん張った。
✔練習量が急激に増えた。
こうした情報と身体の検査結果を組み合わせていくことで、
その選手の腰痛を考えるヒントが増えていきます。
今回は「骨盤周囲へのアプローチ」で大きな変化が
今回の選手には、腰周囲の筋肉だけでなく、
検査で左右差がみられた骨盤・仙腸関節周囲の動きに対しても、
身体の状態を確認しながら徒手的なアプローチを行いました。
そして施術後、もう一度、痛みが出ていた前屈動作を確認してもらいました。
すると、
「あれ?痛くない!」
と本人も驚くほど、その場で症状に大きな変化がみられました。
その日はバスケットボールの練習があるとのことで、
身体の状態や注意点を確認したうえで帰られました。
もちろん、その場で痛みが軽減したことと、組織が完全に回復したことは別の話です。
成長期の選手だからこそ、その後の経過を確認することも大切です。
アスリートの腰痛を見るときの「ひとつのアイデア」
今回の症例からお伝えしたいのは、
「腰痛=腰の筋肉の問題」だけではないかもしれない
ということです。
特にバスケットボール、サッカー、ラグビー、柔道など、接触・転倒・ジャンプ着地の多いスポーツでは、
「以前にお尻や骨盤を強くぶつけていないか?」
という視点を持ってみるのも、身体を評価するひとつのアイデアだと考えています。
身体は一部分だけで動いているわけではありません。
腰椎、骨盤、仙腸関節、股関節、筋肉や筋膜。
そして、その選手がどんな動きを繰り返しているのか。
それらをひとつずつ確認して、
「なぜ、この選手は今ここが痛いのだろう?」
を考えていく。
私たちは、そこを大切にしています。
ただし、
成長期の腰痛だからこそ注意も必要です
中学生・高校生の腰痛では、「骨盤かな?」「筋肉かな?」だけで判断してはいけないケースもあります。
特に痛みが長く続く場合や、運動によって繰り返し強い痛みが出る場合には、
腰椎分離症など成長期にみられるスポーツ障害も考える必要があります。
そのため当院でも、症状や検査所見によっては施術だけで対応せず、整形外科など医療機関での検査をおすすめしています。
「何でも治療院で治す」のではなく、
「これは医療機関で確認した方がいい」と判断することも、
身体を診るうえで大切な仕事だと考えています。
尻もちのあとから腰痛が続いていませんか?
✔スポーツ中に尻もちをついた。
✔お尻を強くぶつけた。
✔そのときは大丈夫だったけれど、それから何となく腰の調子が悪い。
✔マッサージをしても、また腰が痛くなる。
そんな経験がある方は、
「腰だけではなく、骨盤周囲も一度確認してみる」
という選択肢があってもいいかもしれません。
ムラケンはりきゅう整骨院では、痛いところだけを見るのではなく、
問診 → 検査 → 評価
を大切にし、
「なぜ今回、この痛みが出ているのか?」
を患者さんと一緒に考えながら施術を行っています。
成長期のスポーツ障害や、なかなか改善しない腰痛でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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