ムラケンの小部屋(ブログ)
2026.09.10
「サッカー少年のオスグッド」ひざが痛いのに、なぜ足の指から見るの?

こんにちは。ムラケンはりきゅう整骨院です。
施術の分だけドラマがある。
さあ、今日も人体の旅を続けていきましょう!
今回は、サッカーを頑張っている中学二年生
ジュニアアスリートのオスグッドについての症例です。
オスグッド・シュラッター病は、成長期のスポーツ選手に多くみられる膝の障害のひとつ。
特に走る、蹴る、ジャンプするといった動作を繰り返すサッカーやバスケットボールなどでは、膝のお皿の下にある脛骨粗面という場所に痛みが出ることがあります。
今回の患者さんも、膝の痛みに悩んでいました。
実は、すでに「オスグッド専門」を掲げる院へ
問診をしていくと、この患者さんは当院へ来る前に、すでにオスグッドを専門的にみているという治療院へ通っていたそうです。
数回施術を受けたものの、思うような変化が得られず、ご本人・ご家族のお話では、
「これ以上は難しいかもしれない」
といったニュアンスのお話もあったそうです。
数ヶ月経っても痛みは取れない。
「なんで自分の膝はこんなに痛いの?」
「もうサッカーできなくなるの?」
「このままずっと痛いままなの?」
という不安とストレスで、かなり疲弊しているような状態でした。
そこでお母様がいろいろな治療院を探し当院を探して来院されました。
もちろん、
「他の院で良くならなかったから、うちなら治せる!」
という話ではありません。
僕がまず知りたいのは、
「これまで何を評価され、何を施術されてきたのか?」
ということです。同じことをただ繰り返すのではなく、
まだ診れていない部分がないかを確認したいからです。
「足元から見る」と言うけど、本当にどこまで見ていますか?
当院のオスグッドの施術では、
「足元から身体を見る」
という言葉をよく耳にします。では、実際には何を見るのでしょうか?
今回もまず、
✔ 足の指はしっかり使えているか
✔ 足趾に必要以上の緊張がないか
✔ 足首の動きは十分か
✔ 膝関節の動きや位置関係はどうか
✔ 股関節はしっかり曲がる・伸びるか
✔ 左右で身体の使い方に違いはないか
こうしたところをひとつずつ確認しました。
足の指→足首→膝→股関節。
サッカーで走ったり、止まったり、蹴ったりするとき、膝だけが単独で働いているわけではありません。
下半身全体が連動してひとつの動作を作っています。
だから僕は、
「オスグッドだから膝だけ」
とは考えません。
前の院では、どんな検査を受けましたか?
今回はすでに他院で施術を受けていたため、
「こういう検査はしましたか?」
「足首は見てもらいましたか?」
「股関節の動きは確認しましたか?」
「こういう施術は受けましたか?」
と、いつも以上に細かく聞いていきました。
これまで確認されていない場所を探すためです。
すでに行われたこと。
まだ行われていないこと。
そして今、この身体に何が残っているのか。
ここを整理することも大切な問診だと思っています。
数回の施術で、少しずつサッカーへ
身体全体を確認しながら必要なところへ施術を行い、そのたびに動きを再検査していきました。
そして来院を重ねるにつれて、
少しずつ運動ができるようになり、
サッカーの練習量も徐々に戻していくことができました。
現在では、本人の訴えとしては大きな痛みやストレスなくサッカーができている状態まで変化しています。
これからリーグ戦も始まるし、本人は楽しみにしてます
ここで大切なのは、
「痛みが減ったから終わり」ではない
ということです。
最後まで気になったのは「大腿四頭筋」
症状がかなり落ち着いてきた段階で、最後まで気になっていたポイントのひとつが、
大腿四頭筋の緊張
でした。
大腿四頭筋は太ももの前にある大きな筋肉です。
この筋肉は膝蓋骨、膝蓋腱を介して、オスグッドで痛みが出やすい脛骨粗面周辺につながっています。
成長期にスポーツ量が増え、大腿四頭筋を繰り返し強く使えば、その先にある脛骨粗面周辺にも牽引ストレスが加わります。
だからといって、
「大腿四頭筋が硬い=オスグッドの原因」
と決めつけるわけではありません。
股関節。膝。足首。足の指。身体の使い方。練習量。成長のタイミング。
さまざまな要素を確認したうえで、今回の患者さんでは
大腿四頭筋周辺の緊張が最後まで残る重要な所見のひとつだったということです。
お家でできるエクササイズも当院の治療の一環として力を入れてます
大腿四頭筋の上部3分の1のところに硬い硬結があり、
施術者側と患者さん側でその辺の筋肉の硬さが原因なんじゃないか?
ということを認識し合いました。
そこで、その大腿四頭筋の上部3分の1のところにある硬結を取るための
「ムラケン式鬼ストレッチ」
を伝え、日々の自宅でのケアもしっかりとできるように
選手にわかりやすく指導させていただきました。
オスグッドこそ「痛い場所だけ」を見ない
オスグッドになると、多くの子が痛い膝を気にします。
当然です。
でも施術する側は、
膝が痛いからこそ、膝以外を見る。
これが大切だと考えています。
当院では、
問診→検査→評価→施術→再検査
この流れを当たり前以上に大切にしています。
「どこを施術したら変わったのか?」
「何をしても変わらなかったのか?」
「走ったらどうなのか?」
「蹴ったらどうなのか?」
その都度、身体の反応を確認する。
身体に聞きながら、次の一手を決めていく。
今回も、まさにそんな症例でした。
今日の格言です。
「膝が痛いから、膝だけ診てたら青春の大事な一ページ失うで」
サッカーは足の指から始まっています。
足の指、足首、膝、股関節。
全部がつながって、走る・止まる・蹴るという動きを作っています。
オスグッドで練習を休んでいる。
治療しているけど、なかなかスポーツへ復帰できない。
痛みを繰り返している。
そんなジュニアアスリートは、痛い膝だけではなく、
下半身全体の動きを一度確認してみるという選択肢もあっていいかもしれませんね
※成長期の膝痛には、オスグッド以外の障害や外傷が隠れている場合もあります。強い腫れ、安静時痛・夜間痛、歩行困難、急な外傷後の痛みなどがある場合には、整形外科など医療機関での評価をおすすめします。
成長期のスポーツ障害も!慢性的な痛みも!
ムラケンはりきゅう整骨院
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