ムラケンの小部屋(ブログ)
2026.10.28
変形性股関節症で手術を勧められた40代女性。最後のヒントは「お腹(小腸)」にありました

こんにちは。ムラケンはりきゅう整骨院です。
施術の数だけドラマがある。
今日も人体の旅を続けていきましょう!!
今回ご紹介するのは、駿東郡長泉町にお住まいの40代女性です。
ある日、当院のLINEにこんなメッセージが届きました。
「変形性股関節症で、手術をすすめられています」
「でも、できれば手術はしたくないんです」
「なんとか、そちらで診てもらえませんか?」
手術をするかどうかは、とても大きな決断です。
「その前に、やれることは全部やりたい」
そのお気持ちは、本当によく分かります。
右の股関節。曲げる・開くが、かなりつらい
実際にお身体を診てみると、状態はこうでした。
右の股関節を深く曲げる動き。
そこから外側へ開いていく動き(開排)。
この2つが、かなりきつい。
さらに、歩いている時にも股関節に痛みが出ていました。
歩くたびに痛い。
毎日の生活の中で、ずっと付き合っていくのはしんどいですよね。
背骨や骨盤を整えると、ある程度は楽になった
これまでの当院の施術は、
筋肉や骨格を中心にしたものでした。
背骨や骨盤を調整すると、
股関節の状態もある程度は良くなります。
実際に今回も、そうでした。
でも。
「どうしても、抜けきらない痛みが残る」
ここが、悩みどころでした。
先日学んできた「内臓」という視点
実は私、つい最近、
オステオパシーの国際セミナーで
内臓の施術について学んできたばかりでした。
その授業の中で、
印象に残った言葉があります。
「痛みの90%に内臓が関与している」
もちろん、これはセミナーで語られた
オステオパシーの考え方のひとつです。
「痛みはすべて内臓のせい」という意味ではありませんし、
医学的に確定した数字というわけでもありません。
ただ、
「痛い場所だけを見ていても、答えが見つからないことがある」
この言葉が、頭から離れませんでした。
そこで今回は、
股関節だけでなく、お腹をじっくり確認してみることにしました。
お腹を触ると、右の下腹部に「硬さ」があった
腹部を丁寧にチェックしていくと、
小腸のあたり、そして右の下腹部に硬さを感じました。
そこで、こう質問してみました。
「お腹がゆるかったり、調子が悪かったりしませんでしたか?」
すると、返ってきた答えは、
「はい、ありました」
おお。ビンゴです。
小腸と、その「吊り下げている膜」を診る
小腸は、食べ物の栄養を吸収する大切な臓器です。
長さは数メートルもあり、お腹の中でぎゅっと折りたたまれています。
その小腸を、お腹の奥の壁から吊り下げるように支えているのが、
「腸間膜(ちょうかんまく)」という薄い膜です。
この膜の付け根は、
腰のあたりから右の骨盤のほうへ、斜めに伸びています。
つまり、
お腹の調子が乱れて小腸まわりが硬くなると、
つながっている腰や骨盤、股関節まわりの動きにも
影響が出ることがある。
というのが、オステオパシーの見方のひとつです。
股関節が痛いから、股関節だけを見る。
ではなく、
股関節につながっているものを、全部見る。
これが、当院の「人体の旅」です。
1回の施術で、抜けなかった痛みが大きく変化
今回は、
小腸と腸間膜まわりの硬さに対して、
身体の反応を確認しながら、やさしく施術を行いました。
そして、もう一度。
同じ動きを検査します。
すると……
今まで抜けきれなかった痛みが、
たった1回の施術でかなり軽くなりました。
・歩いている時の痛みが軽くなった
・股関節を曲げた時の痛みが、かなり楽になった
患者さんにも、とても喜んでいただけました。
いやぁ。
こういう瞬間があるから、この仕事はやめられません。
ただし、お伝えしておきたいこと
ここは大切なので、正直にお伝えさせてください。
今回の変化は、
「変形性股関節症そのものが変わった」
ということではありません。
股関節の骨の変形の状態や、
手術が必要かどうかの判断は、
必ず医師の診断のもとで行われるものです。
当院でも、手術をやめるように勧めることは決してありません。
ただ、
「痛みの出方には、筋肉や骨格以外の要素が関わっていることもある」
ということは、
知っておいて損はないのかなと思います。
また、1回で大きな変化があったのは今回の患者さんの場合です。
効果の感じ方には個人差があります。
私が大切にしているのは、
「どこに行っても良くならない」と悩んでいる方の力になりたい、ということ。
そして、
ちゃんと説明して、納得してもらって、
結果を一緒に喜べる施術をしたい、ということです。
今日の格言です。
「痛い場所だけが、原因とは限らない。」
股関節が痛い。
歩くとつらい。
腰や骨盤を整えても、最後の痛みが残っている。
そんな方は、
お腹のほうも含めて、身体全体のつながりを確認してみる
という選択肢があってもいいかもしれません。
※強い痛みが続く場合や、歩行が困難な場合、夜間痛、発熱、外傷後の強い症状などがある場合には、医療機関での検査が必要なケースもあります。当院でも必要と判断した場合には、医療機関への受診をおすすめしています。
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