ムラケンの小部屋(ブログ)

2026.10.29

首は右に回らない、肩も痛い。50代女性の「右半身の不調」、カギは小腸と“飲みもの”でした

首も肩も右側ばかり。カギは小腸と飲みものでした

こんにちは。ムラケンはりきゅう整骨院です。
施術の数だけドラマがある。
今日も人体の旅を続けていきましょう!!

今回ご紹介するのは、沼津市からお越しの50代女性です。

お悩みを伺うと、出てくる、出てくる。

「身体が冷えるんです」
「3日前から下痢が続いていて」
「首が右に向きづらくて」
「肩も、手を後ろに回すと痛いんです」
「なんだか全身がだるくて……」

いやぁ。
これだけ重なると、毎日しんどいですよね。

症状を並べてみると、ある「共通点」が見えてきた

まずは問診で、お困りごとをひとつずつ書き出していきました。

・下痢
・冷え
・首
・肩
・肘
・足

こうして並べてみると、
首、肩、肘、足。
気になる場所が、身体の「右側」に集まっていたんです。

痛いところが、あちこちにある。
でも、バラバラに見えて、実はバラバラじゃないかもしれない。

ここからが、人体の旅のスタートです。

検査をすると、右側の「小腸」に反応があった

問診 → 検査 → 評価 → 施術 → 再検査。
当院では、いつもこの順番で身体を確認していきます。

首や肩だけでなく、お腹まわりもチェックしていくと、
右側の小腸のあたりに、はっきりとした反応がありました。

そこで、こう質問してみました。

「最近、お腹に負担がかかるようなこと、ありませんでしたか?」

すると、少し考えてから、

「そういえば……コーヒーとか、水分をすごくたくさん摂っていました」
「下痢が始まったのも、ちょうど3日前くらいからです」

おお。つながりました。

「身体にいいから」の水分、摂りすぎていませんか?

水分補給は大切です。
これは間違いありません。

ただ、どんなに良いものでも「摂りすぎ」は負担になることがあります。

特にコーヒーは、
腸の動きを活発にする働きがあると言われています。
量が増えたり、冷たい飲みものが続いたりすると、
お腹がゆるくなる方もいらっしゃいます。

お腹が冷えて、腸が疲れて、下痢になる。
下痢が続くと、身体はさらに冷えて、だるくなる。

こうして、悪循環ができあがっていたのかもしれません。

なぜ、小腸の不調が「右側」の症状につながるのか

小腸は、食べ物の栄養を吸収する大切な臓器です。
長さは数メートルもあり、お腹の中でぎゅっと折りたたまれています。

その小腸を、お腹の奥の壁から吊り下げるように支えているのが、
「腸間膜(ちょうかんまく)」という薄い膜です。

この膜の付け根は、
お腹の奥から右の骨盤のほうへ、斜めに伸びています。

お腹の調子が乱れて小腸まわりが硬くなると、
その緊張が膜や筋膜を通じて、身体の右側に伝わりやすくなる。

だから、
首が右に向きづらい。
右の肩を後ろに回すと痛い。
肘や足まで、なんとなく右側がつらい。

こうしたことが起こりやすい、
というのが、オステオパシーの見方のひとつです。

もちろん、「右側の痛みはすべて小腸のせい」という意味ではありません。
ただ、
「痛い場所だけを見ていても、答えが見つからないことがある」
今回は、まさにそんな症例でした。

首や肩だけでなく、つながりごと整える

今回は、首や肩だけを揉んだり伸ばしたりするのではなく、
右側の小腸まわりの硬さに対して、
身体の反応を確認しながら、やさしく施術を行いました。

そして、もう一度。
首の向き、肩の動きを検査します。

まず、施術台から起き上がった瞬間。

「あれ、身体が軽い!」

ご本人が、すぐに実感されていました。

そして首の動きを確認すると、

・下に向きにくかったのが、向きやすくなった
・右に向きにくかったのが、向きやすくなった
・身体をひねる動きも、スムーズになった

さらに、
日頃の食いしばりで感じていた右の顎の疲れも、
少しすっきりされていたようです。

「右側」ばかりに出ていた不調が、
お腹からほどけていく。

患者さんにも、とても喜んでいただけました。

いやぁ。
こういう瞬間があるから、この仕事はやめられません。

首が痛いから、首だけを見る。
ではなく、
首につながっているものを、全部見る。

これが、当院の「人体の旅」です。

今日からできること

今回の患者さんには、施術とあわせて、
こんなこともお伝えしました。

・コーヒーなどの飲みものは、量をいつもより控えめに
・冷たい飲みものより、常温や温かいものを
・お腹を冷やさないように、腹巻きやカイロも味方に

どれも、特別なことではありません。
でも、毎日の小さな積み重ねが、身体の土台をつくっていきます。

なお、効果の感じ方には個人差があります。
持病があって水分量や飲みものに指示が出ている方は、
必ず主治医の先生の指示を優先してくださいね。

私が大切にしているのは、
「どこに行っても良くならない」と悩んでいる方の力になりたい、ということ。
そして、
ちゃんと説明して、納得してもらって、
結果を一緒に喜べる施術をしたい、ということです。

今日の格言です。

「身体の声は、痛い場所の“となり”から聞こえてくる。」

首が回らない。
肩も痛い。
なんとなく冷えて、だるくて、お腹の調子もいまひとつ。

そんな方は、
痛いところだけでなく、毎日の飲みものやお腹の状態も含めて、
身体全体のつながりを確認してみる
という選択肢があってもいいかもしれません。

※強い痛みが続く場合や、下痢が長引く場合、血便・発熱・強い腹痛・脱水症状(口の渇き、尿が少ないなど)がある場合には、医療機関での検査が必要なケースもあります。当院でも必要と判断した場合には、医療機関への受診をおすすめしています。

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