ムラケンの小部屋(ブログ)
2026.10.29
前かがみでしか歩けなかった40代男性。左の激痛と「便のあとの不快感」をつないだのは“内臓”でした

こんにちは。ムラケンはりきゅう整骨院です。
施術の数だけドラマがある。
今日も人体の旅を続けていきましょう!!
今回ご紹介するのは、沼津市にお住まいの40代男性です。
何度も当院に通ってくださっている患者さんです。
その方が、この日はかなりつらそうな様子でご来院されました。
「左側が急に、すごく痛くなって……」
「立ち上がる時が、とにかくキツいんです」
「まっすぐ立てなくて、前かがみじゃないと歩けません」
ベッドから立ち上がろうとするだけで、顔がゆがむほどの痛み。
いやぁ。
これは本当に、しんどい状態です。
お尻の筋肉が、ガチガチに緊張していた
お身体を確認していくと、
左のお尻の筋肉にかなりの緊張がありました。
お尻の表面にある大きな筋肉「大臀筋(だいでんきん)」。
そして、お尻の奥にある「梨状筋(りじょうきん)」。
どちらも、立つ・歩く・姿勢を保つために大切な筋肉です。
ここがガチガチに固まっていると、
立ち上がる時や歩く時に、強い痛みにつながることがあります。
実は、ずっと気になっていたことがあった
この患者さんには、これまで
筋肉や骨格を中心にした施術を行ってきました。
その時その時で、楽にはなる。
でも、また同じようなところがつらくなる。
何度も通ってくださっているからこそ、
「もう一歩、変化をつくりたい」
私はずっと、そう思っていました。
そして問診の中で、
もうひとつ気になるお話がありました。
「便のあとに、なんとなく不快感が長く続くんです」
お尻の痛みと、お腹の不調。
一見、関係なさそうに見えますよね。
国際セミナーで学んだ「内臓」という視点
実は私、つい最近、
オステオパシーの国際セミナーで
内臓の施術について学んできました。
その授業の中で、
とても印象に残った言葉があります。
「痛みの90%に、内臓が関与している」
90%。
正直、私も最初は驚きました。
もちろん、これはセミナーで語られた
オステオパシーの考え方のひとつです。
「痛みはすべて内臓のせい」という意味ではありませんし、
医学的に確定した数字というわけでもありません。
ただ、
「痛い場所だけを見ていても、答えが見つからないことがある」
この言葉が、ずっと頭から離れませんでした。
最近の症例で「内臓」が多い理由
実は最近のブログで、
内臓の施術についての症例が続いていることに
気づいた方もいるかもしれません。
それには、理由があります。
セミナーから帰ってきて、
内臓の施術をこれまで以上に丁寧に行うようにしたところ、
・今までとは違う変化が出るようになった
・今まで取りきれなかった痛みが、取れるようになってきた
そんなケースが、確かに増えてきたんです。
筋肉や骨格を整える施術は、もちろん今も大切にしています。
そこに「内臓」という視点が加わったことで、
身体のつながりを、より深く見られるようになりました。
この変化を、ぜひ皆さんにもお伝えしたいと思っています。
お腹の中の臓器は、膜や筋膜で
骨盤や背骨、周りの筋肉とつながっています。
お腹の調子が乱れて内臓まわりが硬くなると、
その緊張が骨盤やお尻の筋肉にまで影響することがある。
というのが、オステオパシーの見方のひとつです。
もちろん、「お尻の痛みはすべて内臓のせい」という意味ではありません。
ただ、
便のあとの不快感と、左側のお尻の強い緊張。
この2つは、つながっているかもしれない。
そこで今回は、
内臓の調整に重きを置いて施術を行うことにしました。
問診 → 検査 → 評価 → 施術 → 再検査
当院では、いつもこの順番で身体を確認していきます。
今回は、
お尻の筋肉を直接ほぐすことだけに頼らず、
お腹の内臓まわりの硬さに対して、
身体の反応を確認しながら、やさしく施術を行いました。
あわせて、腰まわりには鍼も使っています。
そして、もう一度。
立ち上がりと歩き方を確認します。
前かがみだった姿勢が、まっすぐに
すると……
前かがみにしないと歩けなかった姿勢が、
まっすぐになりました。
立ち上がる時の、あの激しい痛みも変化。
ご本人も、驚かれていました。
いやぁ。
こういう瞬間があるから、この仕事はやめられません。
最後に「立ち上がり方のコツ」をお伝えしました
施術で身体が変わっても、
日常の動き方がそのままだと、また負担がかかってしまいます。
そこで最後に、
ベッドから立ち上がる時の立ち方のコツ、
身体の使い方のコツをお伝えしました。
・いきなり上半身だけで起き上がらない
・一度横向きになってから、腕の力も使って起き上がる
・立つ時は、足をしっかり引いてから、お尻ごと持ち上げるように
ちょっとした工夫ですが、
痛みが強い時ほど、この「やり方」が大切になります。
「助かりました!」
そう言って、笑顔で帰っていかれました。
なお、効果の感じ方には個人差があります。
私が大切にしているのは、
「どこに行っても良くならない」と悩んでいる方の力になりたい、ということ。
そして、
ちゃんと説明して、納得してもらって、
結果を一緒に喜べる施術をしたい、ということです。
何度も通ってくださる方だからこそ、
同じことの繰り返しではなく、新しい変化を届けたい。
そのために、私もまだまだ学び続けます。
今日の格言です。
「お尻の痛みの答えが、お腹の中にあることもある。」
立ち上がる時に激痛が走る。
まっすぐ立てない。
お尻の筋肉をほぐしても、またつらくなる。
そして、お腹の調子もなんとなく気になる。
そんな方は、
痛いところだけでなく、お腹の状態も含めて、
身体全体のつながりを確認してみる
という選択肢があってもいいかもしれません。
※強い痛みが続く場合や、足のしびれ・力が入らない、排尿・排便の異常、血便、発熱、強い腹痛などがある場合には、医療機関での検査が必要なケースもあります。当院でも必要と判断した場合には、医療機関への受診をおすすめしています。
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